以前報告したように、僕は2020年3月よりTOEIC900点超えを目標に英語学習をはじめました。

そして今のところ、自分の英語の感覚や、学習習慣を思い出すため「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」を使って勉強しています。
率直に、この本を選んで正解でした。
何を隠そう、TOEIC900点超えに必要な学習をまとめた英語上達完全マップの著者森沢洋介さんが手がけている一冊でもあり、「これから英語学習を始めたい!」と思っている英語初心者向けの教材でもあります。
内容としては1分程度で読める中学レベルの長文を、CDを聴きながら「音読」「シャドーイング」を繰り返していくものなので、1日30分程度作れれば1ヶ月ほどで読み終わるでしょう。
とても良い教材でしたので、今回は実際に教材を使ってみた感想とオススメできるポイントをまとめていきます。
目次
音読パッケージをオススメする理由
実用的なスキル=稼働系(運動)スキルである
森沢さんが冒頭から仰っていますが、受験英語をしっかり理解したからといって、ネイティブと日常会話ができる訳ではありません。
現に「受験英語不要論」というのは度々議論され、最近では小学生の英語学習カリキュラムが見直されているほどです。
では、どのような学習をすべきなのでしょうか?
そこで森沢さんが推奨している「稼働系スキル」が登場します。
稼働系スキルとは、英語を「知っている」から「できる」に変換するため、音声を用いてトレーニングすることで身に付くスキルのこと。
つまり、本書の目的である「音読」や「シャドーイング」を使って耳や口を使って学習することです。
難易度が初心者向けである
「英語初心者が音読学習をするのに最適な英文」ってどういうものでしょうか?
当然初心者がわかるはずもありませんよね。
なので、先ずは何も考えず「みるみる英語力がアップする音読パッケージ」で勉強を始めてみましょう!
事実この教材は、森沢さんが英語初心者向けに最適な英文をピックアップして作られています。
単語に関しても、少し難しいなと感じる単語が、1つの文に2~3個程度なので誰でもすぐに取り組める教材です。
ちなみに森沢さんは冒頭でも紹介した「英語完全上達マップ」の著者という英語学習のスペシャリストですから、一度騙されたと思ってこの1冊で学習してみることをオススメします。

完璧な学習方法が紹介されている
「音読パッケージ」って何!?
英語学習初心者はもちろん、学校では「音読パッケージ」という勉強方法を教えてくれませんから、わからなくて当然です。
これは森沢さんが考案された勉強方法なので詳しい説明は省きますが、本書の中でしっかり丁寧に解説してくれています。
「英語スキルを伸ばしたいのに、なかなか伸びない…!」と思っている方は、一旦自己流の学習をやめ、森沢さんの勉強方法をマネしてみてはいかがでしょうか?
構文も学べて「至れり尽くせり」
さらにこの本をオススメできるポイントは、構文も学べる点でしょう。
巻末には全文で使われた構文の紹介が載っています。
さらに、間違えやすいポイントも紹介してくれていますから至れり尽せりです!
色々な英語学習本に手を出したり、無意味な英会話などを始める前に、この1冊にチャレンジしてみてください!
自己体験:「英語の成績」が飛躍的に伸びた話
高校生の頃、英語の成績が飛躍的に伸びた体験がありました。
それが「音読パッケージ」で実際に行なっている音読とシャドーイングです。
昔はセンター試験というものがありましたが、点数では120点代から180点代に伸びました。
しかも音読とシャドーイングしかやっていないのにです。
それもそのはず、この2つの勉強方法を取り入れることで
- 発音
- 読解スピード
- リスニング
- 英語の感
など、様々な部分が総合的に鍛えられるからです。(ちなみに「英語の感」とは、伝わりにくいかもしれませんが、構文問題などで「選択肢の中になんとなく気持ち良い感覚」があるイメージです。)
もし、皆さんが英語学習で困っているのなら、音読とシャドーイングを取り入れることをオススメします。
音読パッケージを実際にやってみた感想
感想①英語学習の習慣づけにちょうどいい!
久しぶりに英語学習をすることにしたので、時間を捻出するのが大変でした。
そもそも6年間ほど全く勉強していなかったので、英語学習に対するストレスが起きないか不安でした。
そこで決めた目標は
- 先ず1日30分毎日継続してやる
この低い目標のお陰で1ヶ月やりぬくことができました!
やはり、低いハードルでも達成感を味わうことで、毎日「今日も英語頑張ろう!」と思えるようになっていきます。
事実「音読パッケージトレーニング」は、1セクション1分、内容も中学生レベルのものなので、ストレスなく続けることができましたよ。
感想②繰り返しの重要性に気づく!
英語学習を行う上で大切なのは「繰り返し」です。
学習全般総じて「繰り返し」を行う必要があると皆さんもご存知のはずです。
- 1つの教材をしっかりやりきる人
- 中途半端にやってすぐ違う教材に浮気する人
このどちらが成績を伸ばすかは、目に見えていますよね?
そして「音読パッケージトレーニング」では、
- 音読
- シャドーイング
を何度も繰り返し、1冊を完璧な状態にすることをゴールとしています。(森沢さんは数十回やることを書籍の中で推奨しています)
実際僕も、発音がうまく聞き取れない部分や、自分がうまく発音できない部分が想像以上にあることに気づかされました。
特に、aとかtheのような「冠詞」や「異口同音」のミスが起きやすいので注意しましょう。
オススメの勉強方法と、学習中の注意点
意識を集中!ながら作業は絶対しない!
音読学習は、回数をこなすほど「ながら作業」ができるようになります。
皆さんも好きなアーティストの音楽を聞くとき「初めは歌詞を覚えるので精一杯だったけど、ある程度覚えたら歌いながら別の作業ができるようになった」という体験をしたことがありませんか?
でも、英語学習で「ながら作業」をするのは絶対にNG。
何故なら、私たち日本人は「ながら作業」の時、日本語で考えてしまうから。
作業であっても、たとえ考え事でも、日本語を使うことから離れましょう。
なるべく「想像」し、日本語を介さない!
先ほどの内容と被りますが、
- 英語で音読をしながら、頭の中で日本語翻訳する
方が多くいらっしゃいます。
実際、僕も英語学習初心者だった頃、このようなことを頭の中で行なっていました。
しかし、英語検定準一級レベルまでに成長できたのは、紛れもなく「英語を英語として理解する」数が増えたからに他なりません。
もちろん今でも全て英語で理解するのは難しいですが、大切なのは「数」です。
そしてこの「数」を増やすためには、普段の学習で英語で考えるクセをつけて置かないといけません。
例えばこんな感じです。
- Jun wanted stop smoking
- 「ジュンが禁煙したいと思っている」イラストや映像を想像する
繰り返しになりますが、大事なのは「頭の中で日本語翻訳をしない」ことです。
幸い「音読パッケージトレーニング」は中学生レベルの長文ですから、余裕がある人はぜひチャレンジしてみてください。
それでもイラストや映像が浮かばない人は
なかなか難しい取り組みなので、人によっては挫折してしまうかもしれません。
そこでオススメなのが
- 先ず日本語文でイラストや映像を考えてみる
「音読パッケージトレーニング」は日本語翻訳文も付いているので、落ち着いて考えて、その後取り組んでみるのも良いでしょう。
まとめ
僕は1日30分、1ヶ月でなんとか終わりましたが、人によっては2ヶ月以上時間がかかってしまうかもしれません。
ですが、先ずは「音読パッケージトレーニングをしっかりやりこむ」ことを徹底しましょう。
森沢さんも「TOEIC300点から600点までの学習であれば、1つの教材で音読学習することで確実にスキルアップできる」と仰っています。
この1冊で英語初心者の方でも、かなりレベルアップできるはずです。
色々と他の教材が気になるかもしれませんが、心を強く持って英語学習に取り組んでくださいね。