TOEICの有効期限は2年間。その反面、英語検定は永久資格。
この事実を知ってから、コスパの良い英検の資格勉強をはじめ、学生の頃に英語検定準一級を取得しました。
もちろん「海外の大学に通いたい!」「外資系企業で英語をバリバリ使って仕事をしたい!」というのであれば、TOEICや英検よりもTOEFLや専攻分野を洋書で読むなど、あなたの将来の方向性に特化して勉強すべきです。
とは言っても、英語検定の資格勉強は意外とメリットが多くオススメです。
- テストにでる長文問題の内容が面白い
- 履歴書に一生「英語検定準一級取得」と書ける
- 学校によっては英語の試験を受けずに満点が取れる
そこで今回は、私が英語検定準一級に合格するまでに行った試験対策や勉強方法を紹介したいと思います。
私は、英語検定3級しか英語の資格を持っていませんでしたが、準一級合格することができました。(1度一次試験に落ちましたが…。)これから受験される方は、暇つぶしがてら参考にしてください。
目次
英語検定準一級合格には「暗記」と「読解スピード」が重要!
なぜ「暗記」と「読解スピード」が重要なのか?
英語検定準一級を受けてみた感想として暗記と読解スピードが鍵。
ここを対策すれば、英語検定の試験を攻略できます。
みなさんもご存知だと思いますが、全ての試験には”クセ”がありますよね。
例えば、大学の入試試験は予備校講師が出題範囲を当ててしまうほど「型」にハマっていますし、自分でも「赤本」を5年ぐらい解けば、その大学の出題傾向や解き方、時間配分などが分かってしまうものです。
自動車免許は、テスト前に出るところを丸暗記させて「一発合格を可能にする塾」みたいなものもあったりしますよね。笑
このような背景から、私は英語検定準一級の過去問を解くうちに
- 暗記
- 読解スピード
を特に重要視し、その対策に時間をさき、合格へと結びつけました。
みなさんも、この2点を試験日までに調整し、是非とも合格していただきたいと考えています。
暗記:英単語学習は早めにとりかかる
ご存知の方も多いと思いますが、英語検定準一級では「英単語問題の配点」が25点もあります。
なので、まずは何としても単語暗記から始めましょう。
英語検定準一級の問題は見慣れない単語が多く、過去に覚えた英単語と結びつかずに長期記憶化までに時間がかかるので、早めに取り掛かることをオススメします。
単語学習に関しては「英語検定準一級の出題範囲」のものであれば、正直なんでもOKです(CD付き)。
使い慣れている単語帳でも良いですが、やはり出やすい英単語を調べてくれている教本の方がオススメです。
読解スピード:「過去問」をひたすら解く
読解スピードを上げるためには「過去問が一番!」。
英語検定準一級の試験対策であれば過去問3年分やれば十分でしょう。
同じ問題を繰り返し解くことで、
- 英語検定準一級の長文読解のクセがわかる
- 合格するための読解スピードがわかる
ので、3年分は騙されたと思ってやってみてください。(あなたが大学受験の試験対策をしたことがあるなら、繰り返し解くことの重要性が分かるはず)
くれぐれも3年分を一回ずつだけ解いて終わりにせず、3年分を全部理解するつもりで解きましょう。
また、読解スピードを上げるには英語長文に毎日目を通す必要がありますが、洋書や英語サイトなどで勉強する必要はありません。
余裕のある人で無い限り間違いなくオーバーワークなので、それよりまずは過去問3年分をしっかり解答できることに集中しましょう。
英語検定準一級に合格するためのオススメ勉強方法や対策
まずは「英単語」と「長文読解」の勉強方法から
英単語の勉強方法
僕のおすすめの英単語の勉強方法は「単語帳1冊丸暗記」です。
ただ、丸暗記といっても英語検定準一級の試験日までに75%以上覚えれれば大丈夫だと思います。
- 1日本全体の25%をパラパラ見て「4日で1周」させる
- 1ヶ月続け、長文読解と並行する
- 「なんとなく知っている(30%以上)」が増えてきたら「7日で1周」にペースを落とす
- 3ヶ月ほど続けたら、1度テストを行い「覚えてない単語」をあぶり出す
- 試験日までに「覚えていない単語」の記憶定着を計る
①〜③まではサクサクと進め、ストレスを与えないようにしながら、単語帳1冊を丸暗記していきます。
エビングハウスの忘却曲線をご存知かと思いますが「復習のタイミング」がとても重要で「何度も繰り返すことで長期記憶化」し、記憶が定着していきます。
長文読解の勉強方法
次におすすめの長文読解の勉強方法は「過去問3年分をひたすら解く」です。
先ほども簡単に紹介しましたが、同じ問題を何度も解いて試験のクセを身体で覚えていきます。
- 過去問1回分を解く
- 長文を自分が読解できるように解読する(単語/文法など)
- 音読しながら読む
- 再び過去問を解く
- 8割以上解けたら次の過去問へ(3年分やる)
この工程をひたすら繰り返して、過去問を解いていました。
後は定期的に解き直したり、試験前にやったりしてモチベーションを上げるのも良いでしょう。
何度解いた問題でも「満点近くとれた!」と思えると、かなり安心するものですよ。
時間配分対策:英作文は「平均点狙い」程度でOK
英語検定準一級で、一番難関となるのが英作文。
帰国子女の方でない限り、英検準一級の英作文で満点を取るのはまず不可能でしょう。
ですので英作文は「平均点レベル」までの勉強でストップさせてしまいます。
私が行った英作文の対策は「過去問3年分」と「瞬間英作文」をやっただけです。
過去問は試験のクセを、瞬間英作文は「正しい文法で直ぐに話す」を学習します。(2次試験対策にもオススメ!)
こちらは中学3年生レベルの教本なのですが、英語検定準一級の英作文は「簡単な文章でも趣旨と文法が合っていれば7割以上の配点」を貰えます。
それでも不安な人は、英文添削をしてもらうのも良いでしょう。
ネイティブの知り合いがいる方や、ライティングの得意な英語の先生がいる場合は別ですが、なかなかそのような機会には恵まれず独学になると思います。
特に日本人は「a」や「the」などの冠詞のミスが多いので、一度試してはいかがでしょうか?
余裕のある人は…日本語で「予備知識」をつけておこう
英語検定準一級の問題は「日本語でも難しい内容」のもの多く見られます。
話では「論文レベル」のものが出ているそうです。
なのでいくら単語を覚えても、長文読解スピードをあげても完全な理解をして解答できない場合があります。
ですが、今読んでいる問題の予備知識が合ったらどうでしょうか?
例えば「戦国武将」に関する長文問題が出たとしましょう。
歴史に詳しい人なら
- 単語の意味が分からなくても推測できる
- 長文読解のスピードが上がり、時間短縮に繋がる
ここまで顕著な例は英語検定準一級では珍しいですが、英語の勉強に疲れた時に自分が興味のある分野の勉強をしておくことでラッキーパンチが当たるかもしれませんよ。
そもそも過去問で8.5~9割解ける状態にしておけば合格できる!
私が1回目の一次試験に落ちてしまったのは、洋書を買って読んでみたり、洋楽の歌詞を自分なりに翻訳したりと意味のない試験対策・勉強をしたからでした。
やはり、試験は試験なりのクセがありますし、試験に出ない英語を勉強しても無意味です。
なので、過去問を何度も何度も解いて8.5~9割の解答ができる状態にして試験に挑みましょう。
- リスニング
- 英単語
- 長文読解
- 英作文
全ての対策ができますし、過去問は何度解いても、何回答えをみても問題ありません。これが一番の合格の近道だと思います。
私は、3年間分の過去問を9割以上解ける状態にして挑んだところ、時間を余して一次試験を突破できましたよ。
2次試験対策は、できるだけ早くからはじめる
①瞬間英作文を全部丸暗記する
先ほど紹介した瞬間英作文は「日本語文をみて、瞬時に英文を組み立てる」勉強です。
この1冊をやり込んで簡単だけど正確な英文法で話せるレベルまで勉強しましょう。
内容は中学生レベルですが、英語検定準一級の2次試験は「文法の正確さ」と「解答スピード」が求められるので、スピーキングに自身がない人は、まず瞬間英作文を1冊やり込みましょう。
また、わざわざ難しい内容で答えようとして「あー」とか「えー」と言葉が詰まるより、簡単な解答でも英語圏の方と自然とコミュニケーション取れる方が断然良いです。
スピーキングの練習は「独り言」か「オンライン英会話」
瞬間英作文を覚えたら、独り言でも良いので日常生活で英語を話してみましょう。
とは言っても、独り言でスピーキングの練習は難しいですよね。
やっぱり頭の中で理解していても「とっさに話す」ことができなかったりします。
海外旅行先や、偶然街中で英語で話しかけられた時に吃ってしまい「あの時〇〇と言えたはずなのに….」と後悔した経験がある人も少なくないのではないでしょうか?
ちなみに僕は、短期的にオンラインのDMM英会話を使っていました。
オンライン英会話と言えばフィリピン講師のサービスが目立ちますが、DMM英会話は業界No1の評価で、学習コンテンツ量も段違いです。
特に講師も117カ国以上と豊富なので「ネイティブの発音にこだわりたい!」と思うなら、DMM英会話がベストです。
また、僕は日本語でも吃ってしまう人間なので、吃る人の気持ちが痛いほど分かるのですが、
- 英語を話すのに恥ずかしいという気持ち
- 「頭で思ったことを直ぐ話す」瞬発性
やはり、これらの感情は独学では解消できませんし、克服までに時間がかかるものです。
実際にDMM英会話では無料レッスンができるので、勉強の息抜きがてら使ってみるのもオススメです。
最後に。英語検定準一級の試験対策に使用したテキスト
こちらが、僕が英検準一級合格までに使用したテキストです。
ところどころ紹介しましたが、受験する方は、ある程度英語の勉強をされてきている方ばかりだと思うので「単語暗記 → 過去問だけ」繰り返す勉強でも一次突破は難しくないはずです。
イディオムや長文読解の問題集も使いましたが、全問解く&復習する時間がなかったので「正直、買わなくてよかったかな〜」と思っています。色々手を出したくなる気持ちもわかりますが「単語帳」と「過去問」で十分かと。
問題は2次試験。
そこまでレベルの高いスピーキング力は求められていませんが、スラスラ解答できるように普段から英語で話す(考える)習慣をつけておく必要があります。
最近では様々なチャットサービスもあるので、見ず知らずの海外の方とチャットしてみるのも練習になるかもしれませんね!
皆さんが英語検定準一級に合格されることを、陰ながら応援しています。